「自分に正直に・・・」

彼から電話がきたのが 2時近くなってからだった。

彼から電話がきた時は シャワーを浴びた直後。
部屋に戻ってすぐだった。

この日は私も帰宅が深夜1時近くだったので
彼に「こんな時間まで何してたんだよ」って質問攻めにあったけれど やましいことはしていません！
映画観に行ってただけです。

飲みに行ってた彼は ここ数日間の出来事を話してくれた。
今週は彼と電話で話すことが少なかったし
メールもほとんどしていなかったから。

先日の講演の評判が良かったこと。
サッカー観戦のこと。
再来週辺りに 韓国へ行こうか迷っていること。
仕事のこと。
・・・etc・・・

「2〜3日 韓国に行こうかと思って・・。」

彼は 色々と考えたいことがあるときには
日本を離れる。
今回は私のことではなくて 仕事のことで。

「自分に正直に生きてる人が羨ましいよ。」

ポツリと彼が呟いた。

「○○○は充分 正直だよ。」

彼は反論した。

この1週間 彼は色々なことがあり過ぎたらしく
誰かに相談も出来なくて 煮詰まっているように思えた。

「誰かに話したかったんでしょ？」

「オレ 友達いないからね。(笑)」

彼はあまり友達に 自分の話はしない。(らしい)
私には 何でも話してくれるんだけど。
彼の気持ちは分からなくもないけれど・・・。
自慢話にとられるのが 嫌なだけなのにね。

今回あった講演の話も 嬉しそうに話していた。
電話じゃなくて 彼の側で聞いてあげたかった。